私が心から尊敬できる獣医師のひとり

長野県にいた頃のお話。

私は大学卒業後すぐに産業動物
(乳牛や肉牛や豚など)の
獣医師をしていたのですが

その後犬や猫を診る動物病院に
お勤めするようになりました。

その病院の院長がものすごい人でした。

私は動物の治療に関する考え方
飼主さんに対する思い
動物看護師さんに対する思いなど

小動物診療に関するすべての視点を
その先生から学びました。

その先生は何があってもブレず
常に動物と飼主さんにプラスなことを考え
どんな飼主さんとも対等な立場をとり
自分の利益とかそんなものはいつも度外視
自分にも、スタッフにも、飼主さんにも
嘘は一切つかず
本音しか語らない先生でした。

詳しくは書けないけど
そのまっすぐな正義感ゆえに
同業者から受け入れられない部分もあり

でもそんなの全然へっちゃらで
飼主さんと動物のために直球勝負をしている
そんな先生にひどく惹かれました。

病院に通う飼主さんや動物たちも
もちろん先生にひどく惹かれていました。

私が今のような考え方で飼主さんや犬と
接していこうと思えるのは
その先生の影響が大きいのです。

その後私は動物看護師を養成する
専門学校の講師として
たくさんの動物看護師の卵達を
世に送り出したわけですが

伝えたかったマインドは
やはりその先生がルーツだったように
思うわけです。

1年ほど前、私が長野県から神奈川県に
転居する数日前に
先生は食事に招待してくださり

これから私がやっていきたいことに関して

「笠原くんなら大丈夫
 笠原くんならできる」

と言ってくれて

私はなにか困ったら
すぐに先生に相談しに来ようって
すごく安心して、包まれているような
ほんわかした気持ちになって

「先生、身体に気を付けて。
また遊びに来ます」
って、家まで車で送ってくれた先生に
手を振って別れたんです。

それが先生の顔を見ることができた
最後の日になってしまいました。

もう先生には会えないけど
私は先生のマインドをしっかり引き継いで
いきたいと思っています。
先生、見ててね!!

続きはまた明日。

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