真菌は「酵母」や「カビ」のことです。
(きのこも真菌です)
なんとなく細菌と似ている感じですが
全く違うものです。
(ウイルスと細菌のお話はこちら)
食パンを放置しておいて黒っぽいカビが
生えてしまったり
みかんに白とか緑っぽいカビが生えていたり
そんな経験があると思います。
人だとの水虫やカンジダ症とか
犬や猫だと外耳炎や皮膚炎の原因となる
マラセチア症とか
皮膚に円形の脱毛斑が見られる
皮膚糸状菌症とか
ハトの糞が問題になりがちな
クリプトコッカス症とか
(→これらは人や他の動物に
うつることもあります)
(詳しくはまたの機会に!)
これらは真菌の仕業です。
<大きさ>
細菌よりも少し大きめ
<増え方>
真菌の種類によって異なりますが
カビは「胞子」と呼ばれるものが飛散し
どこか居心地のよい場所に定着し
そこで「発芽」します。
その後発芽部分から「菌糸」が
どんどん伸びて成長し枝分かれしていき
先端部分に「胞子」を作ります。
そして胞子が飛散し...の繰り返し。
(カビだと思わなければ、
色とりどりでフワフワしていて、
案外奇麗だったりするものもあります)
酵母は1個が2個に、2個が4個に…と
細菌のように2分裂で増えるものや
「出芽」といって本体から芽が出て
それが育ってやがて2つに分かれる
といった増え方をします。
<効く薬>
抗真菌薬がありますが
真菌の種類によっては
非常に薬が効きづらかったり
長期間の薬の使用が必要になる場合が
あります。
<役に立つ真菌>
酵母はパン、味噌、ビール、ワインなど
発酵によって人の生活に役立ってくれる
種類のものがあります。
カビもブルーチーズ、カマンベールチーズ
などの熟成にも不可欠。
きのこも、毒素をもつ種類もありますが
おいしくいただけ、身体によい効能を持つ
種類がたくさんあります。
真菌って、良くも悪くも生活に密着して
いますよね。
続きはまた明日。