フィラリアの予防薬って何をしてくれてるの?

前々回はフィラリアがどういう過程で
犬に感染するかの話
(フィラリアってどうやって感染するの?

前回は予防期間が地域によってどうして
異なるかの話をしました。
フィラリアの予防期間 地域によってどうして違うの?)

今日はフィラリアの予防薬が一体どんな
ことをしてくれているか?
についてのお話です。

動物病院でよく処方されるフィラリアの
予防薬の主成分は
経口投与薬では
イベルメクチン
ミルベマイシンオキシム
モクシデクチンなどがあり

スポットオンタイプでは
セラメクチンがありますね。
(スポットオン→肩甲骨と肩甲骨の間の
皮膚に滴下するタイプ)

これらの薬が何をしているかというと

蚊の吸血で身体に入ってきたかもしれない
組織移行をしている幼虫
(L5になって静脈に入り込む前のもの)を
まとめて駆虫してくれています。
(次に薬を飲むまでの間、ずっと薬の
効果が持続するわけではありません)

なので、フィラリア予防薬と言うよりは
フィラリア幼虫の駆虫薬と言った方が
しっくりくるかもしれませんね。

昨日お話したように
L3が蚊から犬に入って来て
約10日くらいでL4となり
さらに約2か月ほどでL5になり
静脈に入り込みます。

静脈に入り込んでしまうと駆虫が
できないのでL5になる前に薬を
飲ませる必要があります。

昨日お話したHDUから考えると
蚊の中でL3に成長できるようになった日が
例えば5月1日だったとすると
その日に蚊から犬にL3が入ったとして
約10日後(5月10日)にL4になり
約2か月後(7月10日)にL5に
なるということになります。

なので、上記の仮定ですごく単純に考えると
この7月10日までに第一回目の駆虫薬を
飲ませればいいということになります。

しかし、蚊の中での幼虫の成長や
犬体内での幼虫の成長はさまざまな要因が
関係してくるので、はっきりした数字は
わかりません。

そのため、少し早めに第1回目の投薬日を
設定しています。

1回目の投薬をすることで
入ったかもしれないL5になる前の幼虫は
駆虫できます。

でも、その投薬日にL3を持つ蚊に吸血
されたかもしれないので
またそのL3がL5になる前に
駆虫が必要になります。

なので2回目以降は1回目の投薬日以降に
L3が入ってきたと仮定して
投薬日を決めますが
病院によっては45日間隔、40日間隔
30日間隔などに設定しています。

1回でも投薬を忘れてしまうと
感染の危険があるので
覚えやすい30日(1か月)間隔での
投薬を推奨している病院が多いのでは
ないでしょうか。

最終投薬日は、HDUの30日間の合計が
130を切った日から30~45日くらいの間に
設定します。

すこしややこしい話になってしまいました。

最終投薬日は寒くなってきてからなので
忘れないように気をつけましょう!

続きはまた明日

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