もし万が一、狂犬病の発生がある国や地域で
犬や他の動物に咬まれてしまったら?
まずは咬まれた部分を流水で
洗ってください。
あれば石鹸を使用してください。
そして、一刻も早く医療機関を受診し
狂犬病ワクチンの接種を
してもらってください。
(場合によっては免疫グロブリンも)
医療機関がわからなかったりして
探すのに時間がかかりそうな場合は
日本大使館に連絡するなどして
とにかく急いでちゃんとした医療機関に
行けるようにしてください。
動物に咬まれて、もしかしたら狂犬病に
感染したかもしれないという時に行う
狂犬病ワクチンの接種を
「暴露後予防接種」(PEP)と言います。
これは、狂犬病ウイルスの潜伏期間中に
十分な免疫をつけて発症しないように
するためのものです。
咬まれた後、なるべく早く開始するのが
望ましいです。
そして、もし感染していた場合
暴露後予防接種が唯一の生存するための
処置になります。
WHOの基準では
咬傷後1回目の接種を0日目とし
その後3日後、7日後、14日後、30日後に
接種します。
(日本だと90日後にも接種)
海外での接種後、日本でも引き続き
接種を継続することができます。
咬んだ動物がすぐに捕獲され
その動物が狂犬病ウィルスを
持っていないことが証明されるのが
一番安心ですが
捕獲できる状況ではないと思われますし
証明するのも時間がかかります。
最後に、日本で狂犬病が再び発生する
可能性についてですが
・動物の不正な輸入
・海外からの貨物船等に一緒に乗ってきた
犬や猫が日本に上陸してしまう
・海外からのコンテナに動物が
紛れ込んでいる
などの可能性もあり、この先も100%発生が
ないとは言い切れません。
日本は先人の努力で清浄国となりましたので
これからもずっとそうであって
ほしいですね。
続きはまた明日。