イヌの中医学的診察・治療について

イヌの体調不良や健康維持に関してカウンセリングを行い、中医学的療法の「鍼灸治療」「食事療法」「漢方療法」等から最善な療法を総合的に判断し治療します

■このようなイヌの診察・治療を行っています。
・現在の健康な状態を、今後も維持したい
・末期の腫瘍や腎不全
・その他慢性疾患があり、通常の動物病院で打つ手がないと言われてしまった
・後ろ足や腰に問題がある
・薬剤(西洋薬)をあまり使いたくない
・様々な悩みを持つシニア犬
・様々な悩みを持つ、成長期のわんちゃん、成犬

診察・治療について

カウンセリング・診察

じっくりお話を伺い、身体を丁寧に診察します

はじめに、飼い主様から詳しくお話を伺うカウンセリングおよびメタトロン測定を行います。

・イヌの生い立ち
・性格
・今までかかったことのある病気やその時の症状
・生活環境
・家族構成
・食べ物の好み
・体質 等

初診時は、たくさんのお話を伺うので、診察時間は長時間になります。

その上で、じっくり身体を触って、経絡のチェックをしたり、身体に冷えている部分はないか、熱を持った部分はないか、浮腫みはないか、筋肉の様子はどうか、関節の動きはどうか等を診ていきます。

鍼灸治療

鍼灸治療は、様々な病気や健康維持に対応できます

鍼灸治療は、以下のような体の状態に幅広く対応できますが、魔法のように症状が消えるわけではありません。治療と同時に、飼い主さんの意識改革が必要です。中医学は西洋医学のような病名はつけず、その時の体の状態(証)による治療を行います。

・なんだか元気がない
・食欲がない、食べ過ぎる
・吐いてしまう
・軟便・下痢・便秘
・皮膚に痒みや脱毛、湿疹などがある
・皮膚が乾く・フケが出る
・足腰が痛い、関節が痛い
・咳をする
・疲れやすい、歩くのを嫌がる
・尿漏れがある、尿が出にくい
・血尿を繰り返す
・体に浮腫みがある
・てんかん様発作を起こす
・イライラしている
・眠れない、ウロウロする
・慢性疾患を持っている
・その他いろいろ

■鍼灸治療とは
体には「経絡」と呼ばれる通路があり、ここに「気」「血」が流れています。体表にはこの経絡と繋がった「穴」のようなものがたくさんあり、これが「経穴(ツボ)」と言われるものです。体調がよい場合は経穴は現れませんが、臓腑に何らかの異状や変調がある場合は、その臓腑と関係の深い経絡上に何らかの異状が起き、連絡している経穴が体表に現れます。そして、この経穴に鍼や灸による刺激を伝え、経絡の気血の流れを調整したり、よい気を補ったり、悪い気を除いたりして体のバランスを回復させるのが鍼灸治療です。

■鍼について
イヌの治療に用いる鍼は、髪の毛ほどの太さで痛みなどの苦痛を与えることはまずありませんが、怖がりなイヌは、初めての時に少し嫌がることがあります。しかし、回数を重ねると受け入れてくれて、気持ちよさそうにウトウトすることも多いです。多くの鍼をうつのではなく、その時必要な本数で必要な場所に治療します。

食事(薬膳)療法

今の状態に適した食事をアドバイス

食事は、健康な体づくりの基本なので、今の状態に適した食事を摂ることがとても大切です。現在のイヌの状態を、いくつかの体を触る検査(痛みを伴う検査ではありません。体の冷えや発熱がないか、浮腫みや乾燥はないか、痛い部位はないかなどの検査や体の経絡を触って内臓の状態を把握する検査、舌の状態を診る検査などを行います)で診せていただき、今必要な食事のアドバイスをいたします。
(手作り食が基本ですが、飼い主様のライフスタイルに合わせ、無理のない提案をいたしますのでご安心ください。)
適した食事は体の状態や季節、年齢によって変化していきますので、継続して体のチェックを行うのが理想的です。

漢方療法

弁証を基に体の状態に合った漢方薬を処方します

漢方薬の処方は、西洋薬とは異なり、中獣医学独特の「弁証」という概念で行います。「弁証」とは、精神状態、体質、体型、動き、排泄物、皮膚・被毛、舌、脈、声、呼吸、浮腫み、各部分の温度等の体に現れたあらゆる変化を観察し、飼い主から注意深く話を聞いて得た情報を基に、現在の動物の症状を分析・診断することです。

西洋医学のような病名をつけることはなく、現在の体の状態を表す「証」に応じた処方になります。そのため、動物病院で同じ病名の病気に罹っているわんちゃんでも、「証」が異なれば、異なる処方になります。

「弁証」をもとに、その時の体の状況に見合った漢方薬を服用すると、体の持つ自然治癒力が引き出され、体のバランスが元に戻ることが期待できます。

 
 
PAGE TOP